株式会社M.I.Oは、産業廃棄物や山林から排出される丸太や枝木などの木質系廃材を受け入れ、チップへと加工する中間処理施設を運営しています。
このチップは、バイオマス発電所へと供給され、再生可能エネルギーとして新たな価値を生み出しています。
私たちの役割は、単に「廃材を処理すること」ではありません。
以下のような課題に対して、実際的かつ持続可能な解決策を提供しています。
森林整備の促進と林地の有効活用
間伐などの森林整備によって生じる材は、従来であればコストがかかるだけで用途が限られていました。
当社ではそれらの材を資源として積極的に受け入れ、山林所有者や林業従事者の負担を軽減すると同時に、整備された山がもたらす土砂災害の抑止や生物多様性の保全にもつなげています。
建設・解体現場から出る木質廃材のリサイクル
建設業や解体業から排出される木材くずも、適正に分別された状態であれば、当社施設にて再利用可能な資源として受け入れています。
これにより、産業廃棄物の削減とリサイクル率の向上を実現し、環境負荷の軽減に寄与しています。
再生可能エネルギー供給による地域貢献
加工された木質チップは、主に国内のバイオマス発電所へと出荷され、電力として地域のインフラを支えています。
また、間伐材等を原料とすることで、森林資源の持続可能な利用モデルを構築しています。
加工された木質チップは、主に国内のバイオマス発電所へと出荷され、電力として地域のインフラを支えています。
また、間伐材等を原料とすることで、森林資源の持続可能な利用モデルを構築しています。
🔄 リサイクル工程フロー
以下のステップで、木質廃材を高品質な木質チップへと再資源化しています。
【収集・運搬】
森林や企業から排出される解体材、廃パレット、伐採木、竹、建築資材などを収集・運搬します。
【中間処理】
自社工場で粗粒分級機を用いて廃木材を選別し、木質チップに加工します。

🔥 発電効率を最大化する木質バイオマス燃料の品質管理
当社では、発電所の高効率な運用を支援するため、木質バイオマス燃料(チップ)の品質管理に注力して、以下の要素を最適化しています。
- 発熱量の調整:燃料の水分含有量や材質を管理し、安定した発熱量を確保しています。
- 燃焼制御の最適化:燃焼特性を考慮した燃料設計により、発電所の燃焼効率を向上させています。
- 供給・調達方法の柔軟性:発電所の運用スケジュールや需要に合わせた柔軟な供給体制を構築しています。
これらの取り組みにより、発電所の安定稼働とエネルギー効率の向上を実現しています。

木質バイオマスのトレーサビリティと適切な分類管理
木質バイオマス発電においては、燃料の由来によって固定価格買取制度(FIT/FIP)の調達価格が異なるため、燃料の適切な分類と証明が求められます。当社では、林野庁が策定した「発電利用に供する木質バイオマスの証明のためのガイドライン」に基づき、以下の3つの区分に従った分類管理を徹底しています。
- 未利用木材燃焼発電:間伐材等由来の木質バイオマス。
- 一般木材等燃焼発電:製材残材、輸入材、剪定枝などの一般木質バイオマス。
- リサイクル木材燃焼発電:建設資材廃棄物などのリサイクル木材。
これらの分類に基づき、燃料の由来を明確にし、適切な証明書を発行することで、発電所の法令遵守と信頼性の確保を支援しています。
当社は、木質バイオマス燃料の品質管理とトレーサビリティの確保を通じて、発電所の効率的な運用と持続可能なエネルギー供給に貢献しています。詳細な情報やご相談については、お気軽にお問い合わせください。
